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10日間、24時間体制で焼き続けます。
6月7日から、小砂「松並陶苑」の岡 稔さんが24時間体制で、穴窯での陶器の焼成を行っています。この焼成を約10日間続けるそうです。
穴窯とは、最も古い形式の窯であり、丘の斜面を掘り下げ上部を覆ったかまぼこ型の窯のことです。窯の温度を1150℃~1300℃に保たなければならないために、24時間体制で赤松の薪を燃やし続けます。多くの薪を使用することから、窯の近くにはたくさんの薪が積み重なっていました。10日間焼き続けるこの手法は、日本でも数少なく、めずらしいそうです。
穴窯
焼成中の陶器
穴窯で作られた作品
本来、焼き物は釉薬を付けて本焼きをしますが、この手法では釉薬は使用しません。薪をくべてできた灰が付着してできる「自然釉薬」です。そのため、窯を開けるまでどんな仕上がりになるのかわかりません。
岡さんは「穴窯でしか出来ないものを作りたい。良い作品はなかなかできず、大変だけれども、どうなるかわからないところが面白い。」と話しました。なお、穴窯での焼成は17日頃まで行われるそうです。